ここ最近、国内でもNFT熱が益々増し、いまや雑誌やテレビでも毎日のようにNFTについての話が上がるようになりましたね!
NFTはアーティストの方々にとって、自分の作品を収益化する新しいツールとして非常に有効でしたが、最近は多くのクリエイターがNFTマーケットプレイスへ登録をし、日々数万点ものNFTが売り出されており、なかなか買い手を見つけることが難しくなりつつあります。
数万点もの作品の中から、いかにしてコレクターの目に留まるか。そのカギを握るのはやはり作品の「ユニークさ」です。作風はもちろん、もっと根本的な「アイデア」からしてユニークな作品はやはり「バズり」やすく、多くのクリエイターに注目されている傾向があります。
本日は、そんなユニークなNFTの中から、独自調査により最近見つけた特に面白い作品について、ランキング形式で紹介したいと思います!
- 1. 新500円硬貨の3Dデータ - HRGN.作『500YEN』
- 2. Foundation招待枠? - FND_INVITES作『foundation.app invite』
- 3. KnownOriginの審査に落ちたことに対する哀愁 - MVIN作『Refusé』
- いかがでしたでしょうか?
1. 新500円硬貨の3Dデータ - HRGN.作『500YEN』
令和三年十一月一日の新デザイン500円硬貨発行に先行して、新500円玉のデジタル彫刻3Dモデル(3D500JPY)をNFTとして公開しました。#新500円玉 #新500円硬貨https://t.co/35ZAv6wbje pic.twitter.com/j7G25ElHLF
— HRGN. (@HRGN200) October 27, 2021
ここ最近見つけたユニークなNFTとして欠かせないのが、まずはHRGN.氏の『500YEN』という作品。なんと発行開始前にもかかわらず、新500円玉の3Dデータを配布しているというエクストリームなプロジェクトです。
アイデアはもちろんの事、作品自体の完成度も非常に高く、まるで本物の硬貨をそのまま撮影したかのようなリアルさを感じさせます。
また、3Dオブジェクトファイルとのことで、Foundationの作品ページ上で自由に動かしたり回転したりして遊ぶことができます。
購入金額は現在時点で公表されておらず、直接取引のみとなっています。
ちなみにHRGN.氏は創作ひらがながメインのアートスタイルのようで、以前にも初の文字NFTを出品したとして一時期話題になっていましたね。
2. Foundation招待枠? - FND_INVITES作『foundation.app invite』
なんということでしょう(笑)招待制マーケットプレイスとしてお馴染みのFoundationの招待枠がNFTとして売られる事態となっています。
Foundation招待枠の売買は公式に禁止されていますので、もし運営に見つかってしまった場合はアカウント停止となる可能性があります。絶対にこの手のアカウントから購入をしないようにしましょう。
ただ、アイデアとしては非常にユニークですね。NFTマーケットプレイスは直接的功利をもたらすデジタルアイテムを取引するための仲介プラットフォーム(Escrow)としての機能面で大きな可能性を秘めているかもしれませんね!
ちなみに、この手のFoundation招待枠の出品はOpensea上で複数見つかりますので、ご興味がありましたら自己責任で覗いてみてください。
3. KnownOriginの審査に落ちたことに対する哀愁 - MVIN作『Refusé』
New NFT :@KnownOrigin_io rejection minted @hicetnunc2000 https://t.co/tfWYkrHMvx
— MVIN (@MVIN77707670) October 26, 2021
"Refusé" 1/1 Unique Edition
Success is not the dominant part of an artist career and never has been.
Here a piece of the reality of the life of an artist.#conceptualNFT #contemporaryart #NFTart pic.twitter.com/pQaQad26jx
ハードルの高い審査制マーケットプレイスとして著名なKnownOriginの審査に残念ながら落ちてしまったアーティスト、MVIN氏が逆転の発想で審査不合格通知のスクリーンショットをコンセプチュアルアートNFTとしてミントしてしまった、という逸品。
必ずしも成功の連続だけがアーティストとしてのキャリアの本質ではない、という普遍的な事実と半ば現実を受け止めきれない哀愁がうまく作品として表現されています。
アーティストなら誰しもが必ず経験するこの虚無感を、NFTとして保有して自己の鏡としたい、と感じるコレクターはきっと少なくないのではないでしょうか。
ちなみにこちらの作品はHicetnuncにて、20XTZ(テゾス)で販売中です。
いかがでしたでしょうか?
NFT創作活動をしている中で、やはり流行スタイルに寄せなければいけない、という観念にかられがちだと思います。ですがやはりユニークなテーマによって作られた「一点もの」の作品は他の作品には代え難い価値を感じますね!
ぜひ皆様の日々の創作インスピレーションに生かしていただけますと幸いです!