「ビットコインといえばコインチェック」のフレーズでCMがお馴染みのコインチェック。国内で最も有名な仮想通貨取引サービスと言っても過言ではないでしょう。そんなコインチェックが、NFTアーティストに最もおすすめな仮想通貨取引サービスだ、という評判とともに人気を博していますが、果たして本当にそうでしょうか？
そんな疑問を徹底考察していきたいと思います！
※本記事はNFTに関連するサービスについて真実を伝え、NFTアーティストがより快適にかつ安心してNFT制作活動を行うことができるための情報提供を行うことを、目的としております。記事内には度々ネガティブな批評が含まれておりますが、それらは全てコインチェックに対するネガティブキャンペーンではなく、コインチェックの特徴を曲解し、意図的にミスリーディングを促すような、誤った情報を発信しているライターの方々が大勢いる状況に対し、問題提起をするためのものであること、ご理解いただけますと幸いです。
コインチェックは優良サービスには間違いない
コインチェックは今や国内最多アプリダウンロード数を誇る、最大手仮想通貨取引サービスへとなりました。そのことからも、やはりコインチェックのサービスが優良であることは間違いないと言えるでしょう。2018年のハッキング事件では一時セキュリティレベルを問う問題として大きな騒ぎとなりましたが、以来国内仮想通貨業界をリードしてきた実績は紛うことない事実と言えます。
国内でもいち早く取引所取引（板取引）に対応し、ビットコインを始めとする仮想通貨の売買を活性化させ、また販売所取引では国内随一の銘柄の多さが魅力的なサービスとして、まさに国内最大手の名にふさわしいサービスを展開してきました。
特に、イーサリアムクラシックの板取引に対応しているサービスは現在も国内ではコインチェックのみで、また昨年はモナコインやエンジンコインなどのアルトコインについて他のサービスよりいち早く取引所または販売所上場をさせることで、コインチェックユーザーに投機チャンスを与えてきました。
イーサリアムについては高額な手数料が否めない
とはいえ、コインチェックが全ての銘柄について万能であるかというと、そうではありません。全銘柄中2番目の時価総額を誇る「イーサリアム」については、正直他のサービスと比べると手数料面で今一つの状況となっております。
コインチェックではイーサリアムの板取引には対応しておらず、そのためイーサリアムを購入もしくは売却したい場合、販売所取引形式で、4%程度のスプレッドによる取引を行わざるを得ません。
また、イーサリアムをMetaMaskなどの外部ウォレットへ送付する場合も、0.005 ETH～の高額な送付手数料が発生します。この点、送付を無料で行える他者サービスと比較すると、やはり手数料面では見劣りしてしまうというのは否めないでしょう。
www.nftartists.bizイーサリアムは、NFTで使用される最もポピュラーなブロックチェーンネイティブ通貨であり、そのためイーサリアムをいかに安全かつ安価に保有できるか、がNFTアーティスト目線で見たときは重要なポイントとなりますが、このような点からコインチェックは現状NFTアーティスト向けのサービスとは言い難いでしょう。
なぜコインチェックが人気なの？
それなのにも関わらず、多くのコミュニティで、多くのアーティストがコインチェックをメインの取引サービスとして利用しています。なぜコインチェックはNFTアーティストに人気なのでしょうか？
効果的な広告戦略
まず、大きな要因としては広告戦略の成功があると思います。人気俳優を登用し、耳に残るキャッチフレーズとともに展開されるCMは、非常にインパクトが強く、仮想通貨に興味が無い人でさえも「コインチェック」の名前を憶えてしまうほどでしょう。
そうして水面下で着実に培ってきた知名度により、昨今のNFT流行と同時に初めて仮想通貨に手を出した新参アーティストの方々は、頭の中にエコーする「ビットコインといえばコインチェック」というフレーズを手掛かりに、コインチェックで仮想通貨取引デビューを果たす、というわけです。
実際に現在この記事を読んでいるあなたも、同じ経緯でコインチェックを使用していませんか？そして、その後特に他のサービスと手数料比較をすることなく、NFT制作活動を続けていませんか？
もちろん、広告戦略によって顧客を獲得することは立派なマーケティングですし、それに対して特にネガティブな印象は感じておりません。むしろ、仮想通貨取引をしたことがないアーティストに対して、仮想通貨取引のハードルを下げて、道を照らしてあげた功績は非常に大きなものと言えるでしょう。
アフィリエイトプログラム
問題なのは、それよりも「アフィリエイトプログラム」という制度に関連します。
coincheck.blogコインチェックでは、過去に度々アフィリエイトプログラムというキャンペーンを実施していました。これは、友達紹介やブログでの紹介などにより、新しくコインチェック口座開設があった場合、その紹介者に成果報酬がはいる、というシステムです。
ネット上の宣伝記事を色々と見て回ったところ、この制度を悪用し、わざとミスリーディングな内容で記事を書いたり嘘の情報を流して、新規入会者を集おうとしているケースを沢山見かけました。
また、アフィリエイトプログラムはCoincheckによる公式のもの以外にも複数サードパーティ社によるサービスがあります。上記公式プログラムは既に終了しているようですが、今もなお同様の成果報酬目当てで不正確な情報提供を行っている記事を見かけます。
このような方法で、コインチェックの評判をリスクにさらしながら入会者を募る行動は、果たしてコインチェックが意図したことでしょうか？
本当にオススメなサービスは？
ざっと、コインチェックがおすすめとされる理由や実態について、述べてきました。コインチェックは、取引目的や規模などによっては、非常に優良なサービスであることは間違いありません。ですが、NFTアーティストとして少額規模でイーサリアムを扱うにあたり、最もお得なサービスと言うことは残念ながらできないでしょう。
他の記事でも紹介しておりますが、2021年1月では「GMOコイン」がNFTアーティスト向けのサービスとしては最もお得なサービスとなっております。イーサリアムの板取引にも対応しており、なんと手数料は場合によってはマイナス（取引の度にお金が逆に増える）となります。
またGMOコインは格安な取引手数料のみならず、国内でも数少ない「暗号通貨送付手数料が掛からないサービス」であり、この点もNFTアーティストとしては非常に見逃せないポイントとなりますね。
| GMOコイン | |
| ETH取引所取引対応 | ○ |
| 取引手数料 | Maker -0.01%、Taker 0.05% |
| ETH（ERC20）送付手数料 | 0 ETH |
| 送付数量最小制限 | 0.1 ETH*1 |
| 日本円入金手数料 | 0 円 |
| 日本円出金手数料 | 0 円 |
下記記事にて、GMOコインを含む16社のサービス手数料を徹底比較しておりますので、今後の取引用にぜひお役立ていただけますと幸いです。
*1:全額送付の場合最低数量制限なし
