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【取引履歴が丸わかり!】Etherscanの使い方、データの読み取り方解説《その1》

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NFTを効果的に販売していくために取引履歴をつけることは必須ですが、NFTの出品や取引が増えてくると、いつどれだけの出費があったのか整理をすることが困難になってきますよね。

実は、NFTの出費やイーサリアムの送付・受取など、イーサリアムに関わる取引は全て「Etherscan.io」というポータル上に記録されており、後から詳細を確認することができるようになっております。

また、Etherscan.io上で記録されたデータを上手に抽出することで、煩雑な帳簿作成を大幅に簡略化でき、確定申告を簡単に済ませることができます!

本記事では、そんなEtherscan.ioを使いこなすために、まずは基本的な使い方を見ていきましょう!

Etherscan.ioの基本的な使い方① 取引一覧リスト

Etherscan.io(以下、Etherscan)を効果的に使うために、まず基本的な機能をさらいましょう。

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etherscan.io左上の検索窓に、自分のウォレットアドレスを入力して検索。特定の取引について調べたい場合は、取引のTranscation Hashを入力することで検索ができます。

こちらが基本画面になります。まず検索窓に自分のウォレットアドレスを入力して検索をし、これまでの取引一覧をリスト形式で表示させましょう。

すると、下のような画面が出てきます。

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自分の取引一覧が表示される

重要なページかつ、要素が多いので、順番に解説していきます。

①自分のウォレットアドレス

こちら、表示されているのが自分のウォレットアドレスで間違いがないか、しっかり確認しましょう。Etherscan上のデータは基本的に全ての閲覧者に公開されているため、他人のデータを誤って参照している可能性もあります。

②ウォレット内の資産状況

ETH建て、Fiat(法定通貨)建ての両単位で、現在のウォレット内の資産状況が表示されます。

③取引履歴一覧

過去ほぼ全て(一部除く:後述)の取引がリスト表示されます。列は左から順に下のような内容になっています。

Transaction Hash(取引ハッシュ)

各取引に宛てられた固有のコード。取引の特定のために必要。

Method(取引内容)

どのような目的で取引が行われたかが科目分けされています。挙げるときりがないので、主な科目について下に記載します。

  • Transfer:仮想通貨の送付・受取
  • Mint(またはAdd New Token等):NFTのミンティング
  • Create Auction:NFTのリスティング、オークション販売開始
  • Place Bid:NFTオークションへの入札
  • Cancel Auction:NFTオークションの取下げ
  • Withdraw:WETHをETHへ交換した場合等の引出記録
  • Burn:NFTの消去
  • Registry Proxy:OpenseaのLazy-Minting初回ガス代支払等
  • Atomic Match:Openseaの二回目以降Lazy-Minting
  • Settle Auction:オークションの確定(出品者対応)
  • Finalize Reserve Price:オークションの確定(購入者対応)
Block(ブロック高)

こちらも各取引に宛てられた固有のコードのようなもの。

Age(取引からの経過日時)

現在時刻から見てどれだけ昔に取引がされたか、の時間記録。

From - To(コントラクト元・宛)

コントラクトの送り手・受け手の両者のウォレットアドレス。NFTの二次販売先などをたどっていく際に必要。

Value(価格)

仮想通貨の送付・受取金額やNFT購入のために支払った商品代金。ガス代は含まれないので注意。

Transaction Fee(手数料)

コントラクトの際に発生した手数料(ガス代)。

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取引一覧画面を拡張すると、全ての取引をさかのぼって閲覧することができます。

なおマーケットプレイスの仕様により、Etherscan上のリストで表示される取引に、「NFTの販売売上入金」は含まれていない場合があります。販売売上については、別途マーケットプレイス側でリストを入手するか、記録をつけて管理する必要があるのでご注意ください。

Etherscan.ioの基本的な使い方② 取引詳細

次に、個別の取引の詳細情報を見てみましょう。上記取引一覧ページからTransaction Hashをクリックするか、検索窓から入力して、取引詳細ページを表示させます。

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取引詳細画面の様子

順番に要素を解説していきます。

①調べたいトランザクションハッシュ

まず正しいトランザクションハッシュが表示されいるか確認してください。

②取引ステータス

取引が現在どのような状態か、ここで確認できます。

  • Success:無事完了した状態
  • Pending:承認待ちの状態
  • Fail:失敗した状態(ガス不足など)

③ブロック高とタイムスタンプ

取引がどの時点で行われたか、をブロック高もしくは日時表示で確認できます。

④取引内容

どのような取引が、どのウォレットアドレス間で実行されたか、が説明されています。

⑤価格と手数料

取引で支払った/受け取った金額と、その際発生したガス代がETH建てと法定通貨建てで表示されます。

 

また、このページはさらに下部を拡張して詳細を表示できます。

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旧式(London Hard Fork以前)の取引のガス代内訳表示

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現行(London Hard Fork以降)の取引のガス代内訳表示

⑥ガス代の内訳

取引詳細ページの中でもっとも有益な部分と言っても過言ではありません!ガス代の内訳を知ることで、今後のトランザクションで手数料を節約するよう活かしましょう!取引が行われたのがLondon Hard Fork前か後かで多少の違いはありますが、内訳は以下のように見ることができます。

  • Gas Price・・・取引時点のガスの価格
  • Ether Price・・・取引時点のイーサリアムの価格(対法廷)
  • Gas Limit & Usage by Txn・・・あらかじめ設定したガス量の上限と、実際に取引で使用されたガス量。このガス量とGas Priceを掛けたものが、最終的に支払った手数料(Gas Fee)となります。
  • Gas Fees・・・Base(実際の基本料)、Max(あらかじめ設定した基本料上限)、Priority(あらかじめ設定した上乗せプライオリティ料上限)

⑦Nonce

Nonceとは、このウォレットがコントラクト元となった取引のうち、今までで何番目に実行された取引か、を示す番号です。

別のコントラクト進行中に新たな取引を実行してしまい、「There is a fewer nonce ~」といったエラー文が表示されてしまった人も多いのではないでしょうか?

 

いかがでしたでしょうか?

以上、まずはEtherscan.ioの基本的な使い方について見ていきました。次回は、より高度なテクニックや便利な設定・昨日、そして進行中のトランザクションの状況確認方法などを見ていきたいと思います。

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