前回記事では過去取引の確認といった、Etherscanの基本的な使い方について説明しました。今度は少し応用して、現在進行中の取引の確認方法などを紹介していきます。
前回記事をまだお読みでない方は、下記よりぜひご一読ください!
- 進行中のトランザクションのステータスを読み取ろう!
- 1. メタマスクから、進行中のコントラクトの詳細を表示させる
- 2. Etherscanから、情報を読み取る
- 3. 適正なガス価格を考える
- LINEオープンチャットの新設のお知らせ
進行中のトランザクションのステータスを読み取ろう!
NFTや仮想通貨を扱うにあたり、「昨日出品したはずのNFTがまだマーケットプレイスに表示されない」「昨日別のウォレット宛に送付したイーサリアムがまだ受け取れない」等という不安はつきものです。
そんな時は、下記の手順で現在コントラクトがどのような段階になっているのか、を確認してみましょう!
1. メタマスクから、進行中のコントラクトの詳細を表示させる
下記の手順に沿って、進行中のコントラクトのEtherscan詳細ページを表示させてみましょう。
2. Etherscanから、情報を読み取る
このままだと情報が多くてわかり辛いですが、主に下記の項目に絞って見てみることで、現在このコントラクトがどのような状況なのか、を理解することができます。
①ステータス
Pending=処理中、となっていますね。まだ取引が完了していないということが分かります。
②取引が最初/最後に扱われてからの時間経過
なんと、トランザクション発生から既に13日も経過しているということが分かります。
③取引完了までに要する見積時間
通常はここに「1時間程度」などのおよその完了時間が表示されますが、24時間以上取引が保留になってしまっている場合はこのような表記になります。
④ガス価格
予め自分で設定したガス価格です。果たしてこのガス価格(42 Gwei)は適切だったのでしょうか?
⑤現在の標準ガス価格
Etherscanの左上端には、リアルタイムのガス価格が表示されています。基本的に④の価格に対して、⑤の価格が下回らい限り、トランザクションが承認される順番は回って来ません。
42 Gweiの設定価格に対して、現在の標準価格は127 Gwei。一体いつになったら順番は回ってくるのでしょうか。
これらのことをまとめると、Etherscan上のデータから、「この取引は、設定したガス価格が標準価格よりも大幅に低いため、トランザクション承認がなかなかされず、処理開始から既に13日も経過してしまっている」と読み取ることができますね。
3. 適正なガス価格を考える
先ほどの画像の⑤の部分をクリックすることで、Etherscan Gas Trackerという、リアルタイムでより詳細な現在ガス価格を表示してくれるページへ飛ぶことができます。
ガス料金は確固たる一つの金額が提示されるわけではなく、ある程度広い範囲の中から、急ぎ具合とのバランスを見ながら自分で設定をする必要があります。その際、このページを読み取ることで、「今現在何Gweiのガス価格で設定をすると、大体何分ほどで取引が完了する」という予測を立てることができます。
たとえば、右のグラフを見てみると項目「123 Gwei」の時の棒グラフは「600秒」、と表示されていますね。このことから、「今現在時点で123 Gweiのガス価格で取引を実行すると、およそ10分ほどで取引が完了する」という見積もりを行うことができます。
ちなみに、ガス価格の節約術、最適化については依然別記事でも紹介しておりますので、併せてお読みいただければ幸いです。
LINEオープンチャットの新設のお知らせ
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