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アートや音楽作品のNFTマーケットへの出品方法やコツを初心者向けに大公開!

Openseaだけじゃない!アーティストにおすすめなNFTマーケットプレイス5選

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NFTマーケットプレイスは選択肢が非常に広く、どのマーケットプレイスを選んでNFTを出品すればよいのか、簡単に決められないですよね。何となくOpenseaが有名だからとりあえずOpenseaに登録してみた、というそこのあなた。本当に自分自身にとってOpenseaが最適なマーケットプレイスでしょうか?

本記事ではそんな問いのヒントとなるべく、NFTアーティスト目線でのおすすめなマーケットプレイスを5つ紹介いたします。

評価基準

今回、おすすめマーケットプレイスを評価するにあたり「作品の売れやすさ」「手数料」「使いやすさ」に重きを置きました。特に、作品の売れやすさは最も重要で、どれだけたくさんのコレクターに見てもらえるか、という部分がNFT出品を行う上で一番意識すべき点だと考えています。

そのため、今回は日系マーケットプレイスについてはばっさり選考から除外しました。グローバルマーケットへの参入障壁がほとんどないNFT市場において、日本人ユーザーしかいない日系サービスをわざわざ利用するのはナンセンスです。単純計算でも、70億人市場に対してたったの1億人市場になってしまいますよね。

そんなわけで、グローバルマーケットプレイスのおすすめを5つほど紹介していきます!

 

その1:Foundation

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foundation.app

まずは、Foundationという招待制マーケットプレイスを選出しました。招待制のため、出品している作品やアーティストの質がある程度保たれており、その分オープンシーなどのオープンマーケットと比較してコレクターがより積極的な投資を行っている傾向があります。筆者自身も、こちらのFoundationを一番好んで使用しておりました。

foundation.app

そのメリットは、何と言っても圧倒的にNFTが売れやすいということ、そして高値が付きやすい、ということです。デメリットは、手数料が15%と高く、招待制であるため参入が容易ではないといったところでしょうか。また、今年2月よりシステム変更があり、初回出品の際には必ず「コレクション」を作成する必要があります。これにより、NFT出品のための必要コントラクト数が一回分増え、その分ガス代が多くかかることになってしまいます。

とはいえ、どんどん登録アーティスト数が増えて招待の入手難易度は日々易化しており、一度招待を貰えばその後のアーティストライフはかなりの可能性が開けると言っても過言ではないでしょう。当ブログでも、時々招待枠の配布キャンペーンを行っていたり、招待枠の入手方法紹介記事を執筆していますので、是非チェックしてみてください。

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その2:Rarible

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rarible.com

その1でいきなり招待制マーケットプレイスを挙げてハードルを上げてしまったので、次はだれでも登録可能なマーケットプレイスを一つ紹介します。それが、Raibleです。

rarible.com

Raribleは、登録者数で見てOpenseaと並ぶ二大巨頭と言える人気マーケットプレイスです。昨年上半期辺りまでは色んな点でOpenseaにあと一歩及ばず今一つな印象でしたが、昨年秋に「Gas-less Minting」という画期的な出品方法が導入されて以降、おすすめ度が格段に上がりました。

「Gas-less Minting」とはその名の通り、出品時にガス代を支払わなくても良いシステムです。購入者が決まった時点で、購入者側でガス代を支払ってNFT化することになるので、ガス代の無駄が省けます。また、Openseaの「Lazy-minting」とは異なり、こちらはNFT化のタイミングでERC-721の独自コントラクトトークンとしてミントされる点もプラスと言えるでしょう(独自コントラクトやLazy-mintingについては、詳しい内容はこちらの記事を参考にしてください。)。

デメリットとしては、登録アーティスト数が多いため出品しただけでは中々コレクターに見つけてもらえない、という点です。ご自身でしっかり宣伝・発信を行うようにしましょう。

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その3:Objkt.com

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objkt.com

もう一つ参加ハードルが低いマーケットプレイスを紹介します。Objkt.comは、テゾスブロックチェーンNFTのマーケットプレイスです。OpenseaやFoundation等のイーサリアムブロックチェーンとは異なり、イーサリアムのネイティブ通貨であるイーサを使用せず、テゾスという通貨を使用してNFTの売買を行うプラットフォームです。

objkt.com

イーサリアム以外のブロックチェーンを使用したNFTマーケットプレイスSolanaart.ioや、Binance NFTなど数多くありますが、その中で最も成功している人気マーケットプレイスObjkt.comということになります。

元々はHicetnuncという別のマーケットプレイスが最も人気なテゾスNFTマーケットでしたが、昨年秋に突然のサポート終了のお知らせを受け、嘆くHicetnuncアーティスト達を一手に引き受けたのがObjkt.comでした。そのため現在もHicetnunc上で出品した作品はObjkt.comでも同時に出品される仕様となっており、両マーケットにまたがって活動をしているアーティストは数多くいます。

筆者も、過去に検証用に代行サービスを通じてHicetnunc・Objkt.comに出品しておりますので、こちらのレビュー記事をお読みください。

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Objkt.comのメリットは、テゾスブロックチェーンを使用しているためガス代が安いこと。デメリットは、プロフィールの登録方法がややこしいこと(瞬時に変更反映できず、リクエスト方式だそう)です。

 

その4:SuperRare

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superrare.com/

次に紹介するのは、SuperRareという招待制マーケットプレイス。こちらはFoundationと異なり、知人から招待を受ける形ではなく、マーケット運営から直接招待を受けて初めてアーティスト登録ができる方式となります。難易度が高いので、国内でもSuperRare登録アーティストはその名の通りスーパーレア級に少ないです。

招待を受けるためにWeb審査が必要となり、自分の代表作やポートフォリオを提示したり、1分程度のウェブインタビュー動画を撮影して送る必要があります(審査に通るコツについては、また改めて解説記事を執筆したいと思います)。

Foundationの招待コード入手が日々簡単になり、アーティスト数が多くなりFoundationのプレミア感が薄れてきている状況を受けて、最近は優秀なアーティストはSuperRareに流れていっている傾向があります。SuperRareはまだまだ登録アーティスト数が少ないので、自分の作品が注目されやすく、Foundationを超える売り上げを期待できるからでしょう。

デメリットは、15%の高額手数料と、招待獲得難易度が非常に高いことですね。言い換えれば、SuperRareに招待された時点で、既に一流アーティストとしての地位を確立したも同然と言えるでしょう。

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その5:Opensea

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opensea.io

NFTマーケットプレイスの代名詞であるOpenseaも忘れてはいけません。初心者にも比較的馴染みやすいUIやポリゴンブロックチェーンによるNFT、ERC-1155によるLazy-mintingなどの導入により、常に業界を率いてきたサービスに間違いありません。今もなお登録アーティスト数や出品NFT数は群を抜いて世界トップです。

opensea.io

メリットとしては、ガス代節約プランの代名詞とも言えるPolygonを含むブロックチェーンやミント形式の選択肢の多さと、出品できるファイル形式の幅広さが挙げられます。画像や動画だけでなく、3Dオブジェクトファイル等の幅広い形式を扱えるのはOpenseaならではですね。

デメリットは、作品数があまりに多く閲覧数が伸びにくいこと。一番人気のマーケットプレイスであるがゆえに、マーケットが世界中のアーティストによる作品(や作品とは言えない落書きのようなもの)で溢れかえってしまっており、その中から自分の作品をコレクターに見つけてもらうのは至難の業でしょう。NFTを出品したら、必ず自分自身で宣伝をする必要があります。

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そしてもう一つデメリットなのが、選択肢が多すぎて意外と初心者には扱いづらい点です。何となくOpenseaは初心者向けというイメージが広まっていますが、例えばOpenseaでイーサリアムブロックチェーンで作品をミントした場合、通常のERC-721規格(独自コントラクト)とは異なり、ERC-1155規格に則ったLazy-mintingというシステムでのミントとなり、予期せず共有コントラクトとして扱われてしまいます。(独自コントラクト・共有コントラクトの違いと重要性については、下の記事で解説しております)

www.nftartists.biz仮にOpenseaでNFTを独自コントラクトとして出品しようと思うと、Contract Wizard上でのコーディングにより自分自身で手動でコントラクトを作成するか、もしくは別のマーケットプレイスを使用して独自コントラクトでミントしたERC-721トークンをOpenseaで出品する、という方法をとる必要があります(FoundationでミントしてOpenseaで出品する、など)。

いかがでしたでしょうか?

今日たくさんのNFTマーケットプレイスが溢れており、それぞれ違ったメリット、デメリットを持っています。盲目的に知名度優先でマーケットプレイスを選ぶのではなく、自分の出品スタイルや考え方に合ったマーケットプレイスを選ぶことをお勧めします。

ちなみに個人的には、初心者の方は費用が掛からないRaribleGas-less Minting(もしくはOpenseaPolygonブロックチェーン)から初めて、慣れてきたらFoundationに移行し、十分実績ができてきたタイミングでSuperRareへ挑戦する、というのが黄金ルートだと思っています。

まずは試しにそれぞれのマーケットプレイスを触って見て、特徴の違いを学んでみましょう。もしかすると、この記事の中で紹介されたマーケットプレイス以外にも、お気に入りのマーケットプレイスが見つかるかもしれませんね!

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