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ついにInstagramがNFT機能を導入!NFTの売買は可能?気になる使い方や、国内導入状況について解説【インスタグラム NFT】

先日、待ちに待ったInstagram(インスタグラム)のNFT機能が提供開始されました!

遅かれ早かれ今年中にInstagramにNFT技術が結びつくのではないか、と以前から噂されていましたが明確な時期は明かされてきておりませんでした。この日を待ちわびた方々も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

とはいえ、具体的にNFTに関してどんな機能が加わったのか、NFTを作ったり売ったりすることができるのか、既に投稿した画像をNFTとして販売することはできるのか、などまだまだ多くの疑問もあることかと思います。

そこで本記事では、現時点で導入されているインスタグラム上のNFT機能について、一早くまとめてみることにしました!

「デジタル・コレクティブル」という機能が加わった

出展元:https://about.instagram.com/

今回提供開始されたNFT関連機能は、「デジタル・コレクティブル」という機能になります。簡単に内容を説明すると、ウォレットをインスタグラムアカウントに紐付けることで、アーティストが既に作成したNFTや、もしくは購入して保有しているNFTを、自分自身のInstagramプロフィール画像やフィード投稿として表示させることができる、というものです。

要するに、Twitterで先日開始されたNFTプロフィール画像機能の拡張版のようなイメージですね。TwitterではプロフィールにのみNFTを使用できていましたが、Instagramではそれに加えてフィード投稿でも使用できることとなります。

作品の宣伝効果に期待

この新機能によって、アーティストにはどんなメリットがもたらされるのでしょうか。

まず第一に、今まで以上にNFTを宣伝しやすくなり、より多くのファンに作品を見てもらえる機会が広がったということができます。

これまでは、せっかくOpenseaやFoundationなどにNFTを出品しても、そのマーケットプレイスに日頃ログインしているコレクターにしか見てもらえず、そのためTwitterなどで積極的に宣伝を行うことで、これらのマーケットのページに誘い込む必要がありました。その際、インスタグラムでの画像投稿はジャンプ可能なURLを直接埋め込むことができないという性質上、一般的にNFTの宣伝には不向きとされておりました。

今回のアップデートによりInstagramの投稿から直接NFTメタ情報を表示できるようになったため、より効果的な宣伝につながることが期待できるようになりました。

次世代のポートフォリオとしての可能性

出展元:https://about.instagram.com/

また、InstagramはもともとTwitterなどと比べて画像主体のUIデザインが魅力的で、元来アーティストによるポートフォリオツールとして活用されてきていました。一方で、今まではプロフィールなどの一部を除き、URLを直接貼ることができないという点で、集客ツールとしての限界を感じざるを得ないのが実情でした。また、出品したNFTをインスタグラムで紹介する場合は、NFTそのものではなく作品画像をJPEGとしてアップロードする、といういかにもWeb2的な手法で投稿せざるを得ず、この点に違和感を感じていたクリエイターも多くいたことだと思います。

今後はここにNFT共有機能が加わることにより、よりダイレクトにNFTマーケットプレイスへのトラフィックを促すことができる魅力的なポートフォリオとして、また各マーケットプレイスで作成したNFTを一括で紹介できるポータルとして、NFT、Web3の道理にかなった活用が見込めますね。

インスタグラム上でNFTを売買、取引することはできるのか

さて、このようなポートフォリオ機能と同じくらいに、大きな期待を背負っていた「インスタグラムのNFTマーケットプレイス化」については、いかがでしょうか。インスタグラムも、Opensea等のようになマーケットプレイスとして、ユーザーが自由にNFTを作ったり出品したりできるマーケットプレイスとして進化をするのではないかと期待をしていたアーティストも多いことだと思います。

実は残念ながら、現時点ではそのようなマーケットプレイス機能については提供がされていません。Instagram上ではあくまでNFTを投稿やプロフィールとしてシェアするだけにとどまり、新たにNFTを作成したり、既に作成したNFTをインスタグラム上で売ったり、購入したり、といった使い方は現状できないようです。

とはいえ、今後のアップデートで機能拡張があるかもしれないので、期待を捨てずもうしばらく辛抱強く待ってみましょう!

インスタグラム上の投稿をNFT化することはできるのか

また、インスタグラム上の過去の投稿をNFTとしてミントして、売ることができるのではないか、という期待の声も多々見かけていましたが、残念ながらこちらも現時点では機能として備わっておりません。とはいえ、過去にツイートのNFT取引が話題になったように、インフルエンサーなどのインスタグラム投稿などのNFTとしての需要が高いことは十分予測できるので、今後のアップデートにより対応される可能性はありますね!

インスタグラムのNFT機能に関連したトラブルに注意

これまで述べてきたように、インスタグラムのNFT機能提供開始は大変魅力的なアップデートではありますが、それに伴ってある種のトラブルが増加する可能性があることについても言及する必要があります。それは、知らず知らずのうちに著作権違反を犯してしまう可能性がある、ということです。

インスタグラム上でNFTをシェアしたりプロフィール画像として設定できるようになることで、今後作者以外のユーザーがNFTをシェアしたり、プロフィールとして登録をしようと考える可能性があります。作者以外のユーザーによるNFTの使用については、Twitter上でNFT機能提供が始まった際にも大きな議論を呼んでおり、これまでのネット上でディスカッションの議題として多く取り扱われてきたましたが、一般的にはたとえ購入者であっても、著作者に無断でNFTをシェアしたりプロフィール画像として使用することは原則許されない、というのが定説です。これはNFTに限らず著作物・知的財産全般について言えることですが、たとえ何らかの作品を買ったとしても、購入者は著作権を買ったことにはならず、また作品そのものを「私的利用」目的でのみ使用することができるとされているからです。

とはいえ、もちろん全てがすべてダメかというとそういうわけではなく、例えば作者の了解を得た上で購入作品の紹介投稿をする場合や、あらかじめ購入者によるPFP(プロフィール画像用NFT)としての消費を想定した上で販売されているNFTを、購入者がプロフィールとして設定する場合など、一部のケースについては問題とはならないでしょう。一方で、まるで購入者がその作品の作者自身であるかのような誤解を招きかけない仕方で行われた投稿シェア・プロフィール設定や、商業目的での悪質な利用など、明らかにNGなケースもあります。

いずれにせよ、NFTの著作権違反についてはネット上で批判の的となることが多く、大変センシティブな話となってしまうため、自分自身が作者でない限りは可能な限り原作者に明確な許可を得た上で、NFTの使用をすることをお勧めします。

なお、NFT関連の著作権理解に自信のない方は、こちらの過去記事を合わせて参照頂きますと幸いです。

www.nftartists.biz

いかがでしたでしょうか?

今回は、現時点で分かっているインスタグラム上のNFT機能の全貌を見てまいりました。残念ながら2022年5月17日現在では一部アメリカ在住ユーザーのみを対象に提供がスタートしており、日本国内への導入はもう少し先になるかと思われます。

今後もアップデートや機能拡張について情報が入った際は、当ブログでシェアさせていただきますので、ぜひブックマークをよろしくお願いいたします!